石田徹也

「numero」最新号に、石田徹也の絵が。
私が初めて石田徹也を知ったのは、
調べてみるとどうやら4年ほど前らしい。
NHKの美術番組で特集されていたのを、
たまたま観たのです。
一度観たら脳裏に焼きつくような彼のタッチを
久しぶりに雑誌で発見して、
彼の公式HPに載せてある作品を、
ひたすら観ておりました。
(参照:http://www.tetsuyaishida.jp/)


彼の9年分の作品を見ながら、
一番最後に作成年不明の女性の絵を観たときに
自然と涙が出てきました。
彼の絵はほとんどが社会に対する風刺、絶望感の表れで
観ながら共感し、切なくなってくるようなものばかり。
けれど、最後に女性の絵を見たときに
彼の淡い希望を垣間見たような気がしたのです。


彼の絵は、どれもとても精緻で現実的なのに
その女性の絵は、とってもやわらかくて
同じ人が書いた絵には思えないような
ふんわりとした絵でした。


5月に企画展が開かれるので
是非観に行こうと思います。


石田徹也-出版記念展及び五周忌展」
日時:2010年5月17日〜5月29日(23日は休館)
   11:00〜19:00

場所:ギャラリーQ
   東京都中央区銀座1-14-12 楠本第17ビル