Sea Otters

Sea Ottersとは、英語で「ラッコ」の意。
先日、福島の水族館に行ったとき
たまたま話したスタッフの人が
「以前に比べて、展示できる動物の数が減ったんです。
 目玉になるような動物がほとんどいなくなってしまったので
 今はあんまり見ごたえのある水槽じゃなくなっちゃったんですよね。」
って言っていた。
以前は、ラッコもマンボーもいたらしいが、
繁殖・飼育に失敗したり、他の水族館との展示契約(取引?)などの関係で
展示できなくなったということだった。
生息数が減少し、捕獲・展示が難しい生き物は
水族館同士が連携し、繁殖させて展示するしかないのだ。
実際、海洋生物含め、生き物を人工的に繁殖させることは
高度な技術を要し、
繁殖に成功した暁には、政府から「繁殖賞」という賞を与えられるほど
繁殖させることは難しい。
本来ならば、繁殖しなくとも自然に捕獲して展示できるはずなのである。
さまざまな水族館が、展示する生き物を確保するのに大変な労力を要するのは
やはり多くの種類の海洋生物(特に海獣類)の生息数が激減していることが原因である。
海獣類は昔から毛皮にするために、乱獲されてきた。
現在は法律で乱獲が禁止され、その生息数の保護に努めている。
海獣類の中でも、特にその生息数が危惧されているのがラッコである。
ラッコも1700年ごろ乱獲され、数が激減し現在もその数は増えないままである。
カリフォルニアの海岸では、1週間に5〜6頭が浜辺に打ち上げられているという。
ちなみに死因としてあげられるのは
寄生虫
・化学物質によって汚染された貝を食べる
という2つが主である。
昨年、アメリカで死亡したラッコの25%が寄生虫が死因であった。
また、特にラッコのエサとなる貝類は海中に漂う汚染物質の影響を受けやすいのである。
この汚染物質とは、工業廃水によるものだけでなく
もちろん生活廃水も含まれている。
乱獲が禁止され、300年経過しても
その数はほとんど変わっていない。
一度壊された環境が元に戻るのは、並大抵の努力では足りない。
現在は、残された数少ないコロニーを保護することに力を注いでいる。
アクアマリンふくしまでラッコが展示できなくなったことの背景には
こういった事情が関係しているはずだ。
…とまあ脈絡もなくダラダラと書いてしまいますぃ〜た。
英語の勉強の一環で読んでいるTIME誌の記事にラッコについて書いてあって
興味深かったので、つい書きまくってしまいました。
私は海洋生物・水族館が大好きなので
やっぱりたくさんの生き物を水族館で見たいので
この記事を読んで、環境について考えさせられました。
ちなみに以前は日本全国のほとんどの水族館でラッコは展示・飼育されていた。
今とは大違いである。