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なんくるない (新潮文庫)

なんくるない (新潮文庫)

久しぶりに素敵すぎる1冊に出逢ったと思う。
これは沖縄にまつわる短編が4つ収められているんだけど、
文庫のタイトルにもなっている3番目の短編『なんくるない』が最高に素敵だった。
顔がゆるんで、心がほどける幸せな感覚になった。
魔法使いの私と、魔物使いのあの人のことを思い出した。
幸せは、キラキラと、ぱらぱらと、舞い降りてくる、あの感覚。
季節が夏っていうのも重要なのかも。
“人間は頑張るために生まれてきたわけじゃない”


充電完了。
本を読みながら聞いていた『hana-uta』が、
私をもっと幸せにしてくれた。


この幸福感は、家族も恋人も友達も与えてくれない、与えることが出来ない
自分でしか掴めない幸福感。